最初は怖いものは、ニ度目から快感になる。
(『ビーシャ・ビーシャ』)
親愛なる君に

赤坂ACTシアターで『ビーシャ・ビーシャ』を観てきました。
これは観てない人に、「どんなの?」と、聞かれて、もっとも答えに困る
パフォーマンスです。
「天井から、ざあざあ水が降ってきて、観客全員がビシャビシャになって、
空中ブランコに、観客の女の子が吊り上げられて、
パンツが丸見えになって、大喜びするお祭り」
事前に、「吊り上げられる女の子は仕込みだ」と思っていたら、
ほんとに仕込みじゃないんです。
観た人は、きっとその通りと思うでしょうが、
観てない人には、「また中谷さん、オーバーな」と言われます。
まあ、ひと言で言うと、「ビショビショ、パンツ丸見え、キャー」です。
「ブルーマンショー」の空中版です。
僕も行くまで、どんなパフォーマンスなのかわからないので、
はっきり言って、怖かったです。
ロビーでいきなり、「注意書き」を渡され、
女の子が、どんどんロッカールームに着替えにいくのです。
「チロリと濡れる」ではなく、文字通り「ビシャビシャ」なのです。
香港映画の吊りメーションを、ラテン人がやったらこうなるという感じです。
ビショ濡れのOLのスーツ姿で頭の上を飛び交うのは、
どんなステージ衣装よりも、セクシーです。
パンツも、ココまで見えると、大胆でいやらしくなく、爽快。
これを読んで、やっぱりわからないと思います。
観た人は、さすが作家とほめてくれると思います。
最初は怖くて、二度目からは快感になります。

                        中谷彰宏拝
P.S.
とにかく、一緒にいってみる?
ただし、濡れてもいい格好でね。