コレクションは、人のコレクションであり、思い出のコレクションだ。
(北原照久さん)
親愛なる君に

美人は、オシャレな人を紹介してくれます。
美人・朝倉匠子さんの紹介で、
ブリキのおもちゃ博物館の北原照久さんにお会いしました。
僕は、オシャレな人が大好きなので、
テレビや雑誌で見て、前からオシャレな人だなと、ずっと思っていました。
切抜きをしている人とは、必ず会えます。
北原さんの佐島の豪邸は、
ヨットでお客さんが海から来るオシャレなところで、
博報堂時代に切抜きをした雑誌を、いまだに保存して持ってました。
『なんでも鑑定団』の前から、北原さんとご縁があったのです。
ドラマの撮影で、お宅にうかがったこともありました。
『建物探訪』でも、拝見しました。
北原さんの本も、たくさん読んでいました。
荒俣宏さんは、北原さんを
〈コレクションの楽しみを伝導する広告マン〉と絶賛しました。
所有するだけでなく、公開するところに、凄さがあるのです。
コレクションは、究極、モノとの出逢いだけでなく、人との出逢いです。
そして、自分との出逢いです。
北原さんの功績は、コレクターを、カッコよくしたことです。
僕は、自分は何をコレクションしているのだろう、と考えました。
きっと、僕の書いている本自体が、僕のコレクションなのです。
それは、結局、北原さんと同じだと思います。
コレクションとは、コトのコレクションであり、人のコレクションであり、
思い出のコレクションなのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
こんなオシャレな人になら、コレクションになりたいと思いました。
これが、北原さんのコレクションの魅力なんですね。