『リラックス』を聴きながら歩くと、道が動く歩道になる。
親愛なる君に

博報堂時代、東西線大手町駅から丸の内南口のオフィスまで
歩いていました。
電車を乗り換えるより、歩いたほうが速かったからです。
「普通に」歩くと、10分の距離です。
僕の「普通」は、普通の人の「かなり速い」です。
当時、ウォークマンで、通勤のテーマ曲を聴きながら、歩いていました。
始業時刻は、9時半。
いつもは、大手町9時19分着の電車に乗ってました。
それに乗り遅れると、9時22分着。
そういう時は、僕の歩くスピードは、「速い」に切り替わります。
そういう時のテーマ曲が、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの
『リラックス』です。
かなりのアップビートの曲に乗って歩くと、8分でセーフ。
普通の地下道が、まるで動く歩道のようになりました。
そのかわり、急に止まると、足がつることがあったくらいです。
いつもの9時19分着で着いても、
『アマポーラ』を聴いている時は、12分かかって、1分遅刻になりました。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君の朝のテーマ曲は、なんですか?