時代を作る人は、イニシャルNから始まる。
(金子達仁さん)
親愛なる君に

金子達仁さんのスポーツエッセイが、面白い。
『ナンバー』で連載中の「いつかどこかで。」で、ユニークな
発見を紹介されていました。
〈スポーツ界で、新時代を築いたパイオニアは、イニシャルNで始まる〉
メジャーの野茂英雄さん。
サッカーの中田英寿さん。
F1の中島悟さん。
ミスタープロ野球の長嶋茂雄さん。
これだけなら、「単なる偶然じゃない」と言われるかもしれないけど、
大切なのは、「じゃあ、なぜか」ということだ。
ココからが面白い。
〈共産主義の国が、ワールドカップで優勝できないのは、
個人の判断が許されないからだ〉
「おや、何の話?」とバックスイングしておいて、
〈出席番号のNは、真ん中より後ろの中途半端な場所なので、
教師の注目を浴びずに、のびのびできた〉
と、運び込まれる。
僕は、出席番号で、最初にくる「あ」のつく名字に憧れたけど、
そうか「な行」でよかったんだと、勇気づけられました。

                        中谷彰宏拝
P.S.
スポーツ誌『Nんばー』も、パイオニアですね。