中谷彰宏は、「書くギョーザ博物館」だ。
親愛なる君に

同じ月に、同じジャンルの中谷本が出ることがあります。
これは、ほかの作家にはないことです。
なぜなら、まったく違う内容でも、
似たようなジャンルを近づけて出すと、損だからです。
でも、僕は、あまり気にしません。
似たようなジャンルでも、同じことは二度書かないからです。
さらに、編集者が違えば、まったく違う本になるからです。
ちっとも似ていない双子になるのです。
「同じ月にほかの出版社から本が出るから」と、発売を次の月に延ばす
作家や出版社もあります。
これは、1か月に7冊ペースで出ている僕には関係のない話です。
それは売り手の都合であって、読む人の都合ではないのです。
不思議なことに、「こんな本は、どうですか?」と、
編集者から出てくるアイデアは、似ています。
優れた編集者は、同じ神様からのメッセージを受け取っているからでしょう。
そんな時も、僕は、「それ、ほかの出版社でやるから」と断りません。
どんなネタでも、無限にあるからです。
読者のためには、同じジャンルを、複数の出版社で読み比べて、
こんなにいろんなエピソードがあるという楽しみを
味わってもらいたいのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
言ってみれば、「書くギョーザ博物館」みたいなものだね。行く?