リベンジで勝つことが、さらに大きな勝利になる。
(『ジャパンカップ』)
親愛なる君に

ドリームボウルが終わると、次にジャパンカップがあります。
ジャパンカップの決勝戦を見てきました。
今回は放送席ではありませんが、
放送席よりもっと前に席を取ってもらって見ることができました。
今まさに、試合をしている選手の1.5メートルという距離で観ました。
投げる貴公子、パーカーボーン三世と
投げるプレイボーイ、ダニー・ワイズマンにはさまれて
見る形になりました。
投げたあとにもらす、つぶやきや、
シューズのかすかにすれる音まで、聞こえました。
ボウリングは、ピンアクションのあとで音の大きいスポーツの印象がありますが、
実は、将棋と同じくらい静かなスポーツであることを、再発見しました。
昨年、アメリカPBAの新人賞のトミー・ジョーンズが、
パワーよりも、野球で鍛えたコントロールで勝ち上がり台風の目に。
やはり、昨年、予選トップで決勝を迎えながら、
最終フレームでおしくも優勝を逃したクリス・バーンズが、
リベンジで雪辱を果たす。
いきなり優勝よりも、リベンジでの優勝は、さらに大きな優勝になります。
優勝を逃したトミー・ジョーンズは、これでリベンジ権を得たので、
また来年のドラマが、ココから始まりました。
ほかの選手がインから投げている中、
1人アウトから狙う技巧派ノーム・デュークを僕は応援していました。
2年連続で、決勝の6人に日本のプロが残りませんでしたが、
そのことで、いかにジャパンカップが凄い大会かがうかがえて、
これもドラマを盛り上げることになって、これもよかったと感じました。
テレビの放送は、9月26日(金)24時50分〜26時35分、NHK衛星第1です。

                        中谷彰宏拝
P.S.
生で見て、結果がわかっていても、テレビでもう一度見て、
ハラハラしてしまいます。