強いだけでなく、見せることができるのが、一流のプロだ。
(パーカー・ボーン三世)
親愛なる君に

プロボウラーには、2つの条件があります。

1.強いこと。
2.見せること。

強いだけでは、プロではないのです。
アメリカのプロボウラーは、「見せること」のプロでもあります。
プレイヤーであり、エンターテイナーでもあります。
試合中でも、ボディアクションで、観客にサービスします。
ダニー・ワイズマンやブライアン・ボス、ノーム・デュークが人気が高いのは、
「見せることのできるボウラー」だからです。
ジャパンカップの決勝前に、トリックプレイのサービスがありました。
貴公子、パーカー・ボーン三世が、自らピンデッキにはいつくばって、
トリッキーなピンを並べている姿は、彼のサービス精神を感じさせました。
ピンを20本、フーフー言いながら、自ら立てて、自分では投げず、
「ボウリング界の中田英寿」、児島都史選手にトライさせました。
児島選手がおしくもはずすと、「ワンモア」と、わざわざもう一度、
20本のピンを、はいつくばって立て直してくれました。さすが。
今度は、ピンを40本立てて、一気に倒す実演を見せてくれました。
ボールを左手に2個、右手に1個持って、同時に投げたり。
2人同時に同じレーンで投げて、スプリットをとったり。
勝負師は、同時に、サービスマンでもありました。

                        中谷彰宏拝
P.S.
トリックプレーに失敗した選手へのフォローも、
パーカー・ボーン三世は、最高でした。