僕には、騎馬民族の血が流れている。
(モンゴル語版中谷本)
親愛なる君に

中谷本は、実は、モンゴル語にも翻訳されています。
正確に言うと、モンゴルの雑誌に、『恋愛小説』が翻訳されて
掲載されたのです。
ある日、元気な人から電話がかかってきました。
「中谷先生ですか。私は、ボイン・ダライと申します」
ボインさんは、男性です。
早稲田大学に留学していて、中谷本を読んで気に入ったそうです。
お兄さんが、出版社を経営していて、雑誌に載せたいというので、
いいでしょうかという確認のお電話でした。
「もちろん、OK」ですと、承諾しました。
「翻訳できましたらお送りしますので、チェックをお願いします」
モンゴル語のチェック……。
「なにか、文化事情など、わからないところがあったら、
いつでも、ご連絡ください」
ボインさんが、選んだのは、なんと「子供のデート」です。
これは、鎌倉が出てきたり、児童公園が出てきたり、
かなり翻訳が難しいと思われました。
結局、掲載された雑誌が送られてきました。
自分の小説が掲載されているであろうページをしげしげと眺めていましたが、
それも間違っていました。
モンゴル語では、タテ書きで、左から右に読んでいくのです。
いつか、モンゴルを舞台にした本も、書きたいと思います。

                        中谷彰宏拝
P.S.
僕は、騎馬民族の末裔だと、信じています。