ソウルメイト探しのために、本を書いている。

親愛なる君に 〈ようやく中谷さんに、手紙を書くことができました〉 というお手紙を、いただきました。 〈とうとう書いてしまいました〉 と、書かれていました。 そうだよね。 本を書いた人への手紙って、 書くのも、書こうとすることも、送ることも、ある決心が要るよね。 だから、僕が本を読んでくれた人からの手紙を読む時は、 その決心を汲み取らなければならないんですよね。 それが「一生懸命、読みます」ということなんですね。 「忙しいけど、がんばります」という意味ではなくて、 「一生懸命、書いてくれた気持ちを、真正面から受け止める」 という意味なんです。 〈いつか、中谷さんにお会いして、一緒に仕事をすると思います。 近い将来、必ずそうなると、感じています〉 最初は、作者と読者という形で出会っても、 ソウルメイトになる通過点に過ぎないと、僕も感じています。 きっと僕は、ソウルメイト探しのために、本を書いているのです。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中谷彰宏拝 P.S. 〈決心〉、確かに、受け取りました。