キャッチャーとセカンドに、面白い選手がいる。
親愛なる君に

野球の守備位置に、性格が出ます。
僕は、中学ではピッチャーでしたが、
高校からは、キャッチャーでした。
大学でも、会社に入ってからも、キャッチャーでした。
キャッチャーというのが、いちばん面白い守備位置だと感じました。
1人反対側を向いているキャッチャーは、
おのずから、発想がほかの8人とは変わってきます。
相手の選手に、最も近い位置にもいます。
ダイエーの城島選手もヤクルトの古田選手も、好きです。
実は、9人のうち、キャッチャーはもう1人います。
それは、二塁手です。
二塁手は、ピッチャーをはさんで、キャッチャーの合わせ鏡になります。
近代野球では、キャッチャー・ピッチャー・セカンド・センターという
真ん中のラインの守備位置が、フォーメーションの要になります。
巨人の名二塁手・仁志敏久選手も、大好きです。
南海ホークス子供の会の時、
野村克也監督の本が、面白かった。
仁志選手が『Number』で連載している「プロフェッショナルの証明」も、
実に、知性的で面白い。
僕に野球を教えてくれた父親は、二塁手でした。

                        中谷彰宏拝
P.S.
今年の日本シリーズは、母親タイガースと、父親ホークスの
我が家対決になりました。