誤植があるから、初版が好き。
親愛なる君に

初版本は、やっぱり値打ちがあります。
あとでベストセラーになった本を、初版で買ってたりすると、
自分の本を見る目は、確かだったと自慢できます。
売れている本でも、初版は減ってきているので、価値は上がっています。
僕の手元にも、初版は、数冊しかありません。
初版本の楽しみは、誤植があることです。
見逃した誤植は、2刷目で訂正されます。
だから、誤植を楽しめるのは、初版本のみです。
プロの校正者のチェックが入るので、誤植はほとんどありません。
最近は、パソコン変換なので、逆にとてつもなく面白い誤植が楽しめます。
誤植には、2通りあります。

1.誤植かどうかわからないもの。
2.明らかに誤植であるもの。

明らかに誤植であるものは、むしろ暗号のような楽しみがあります。
戦国時代の武将が、スウォッチをしているのを見つけるような楽しみです。
僕だったら、あえて、誤植のある初版を探します。
ぜひ、誤植を探してみてください。

                        中谷彰宏拝
P.S.
最近も、面白いものがありました。
ヒント『だから好き、なのに愛してる。』(イースト・プレス)です。