病は、言葉で治療する。
(堀江裕日野病院院長)
親愛なる君に

僕は、いただいた本も、読むのが大好きです。
日野病院の堀江裕院長先生から
お手紙と御著書『「診察室へお入り下さい」』をいただきました。
サブタイトル「病は言葉で治療する」というのを読んで、
早速、読みました。
素敵な言葉に、たくさん出合いました。
〈病院とは、言葉である。〉
素敵な先生は、素敵な言葉で、患者さんを治します。
〈凡事徹底〉
〈我を忘れることに没頭することが、人生最高の楽しみ〉
〈話がごちそう〉
〈英雄豪傑は、手紙がマメ〉
堀江先生は、作家より、素敵な言葉をお持ちです。
〈地元の言葉が、財産〉
という中に、「がいな」という上方言葉が出てきます。
これは、うちのおばあちゃんは使っていました。
「あそのこは、ホンマ、ガイやで」と言います。
「わがまま。言うことを聞かない。落ち着きがない」という意味です。
懐かしい言葉を聞くと、それだけで癒されます。
本を読んでいるだけで、
堀江先生が、どんな風に患者さんに話されているかが、
ありありと浮かびました。
お医者さんも、作家も、言葉で人を癒し、明るくしているという意味では、
同じ職業なんですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
手紙で、もう癒されました。