〈いつのまにか・いまだにベストセラー〉が、貴重。
(『入社3年』)
親愛なる君に

ベストセラーには、2通りあります。

1.出したとたんにいきなり、「大変です」と、
  編集者から連絡が入るベストセラー。

2.気がついたら、「えっ、まだ増刷してるの?」
  と、いつのまにかなっているベストセラー。

〈いつのまにか・いまだにベストセラー〉本が、僕は大好きです。
その1冊が、『入社3年目までに勝負がつく77の法則』(PHP研究所)です。
これは、僕自身のサラリーマンの苦闘時代の実録です。
『それからの武蔵』流に言えば、『それからの面達』です。
大変なのは、会社に入るまでではなくて、
会社に入ってからだったのです。
きっと、宮本武蔵も、巌流島までが大変だったのではなくて、
巌流島からが、本当の戦いだったに違いありません。
それに気づいている人がたくさんいるということが、
『入社3年』が〈いつのまにか・いまだにベストセラー〉に
なっている理由なのです。
改めて見てみると、今の中谷本との違いもあります。
分厚すぎるのです。
やや詰め込みすぎなのです。
力が入りすぎている、ある種の失敗作なのです。
でも、そこが、かわいいんですね。

                        彰宏より。
P.S.
『入社3年』が好きと言ってくれる君が、好きだよ。