寒い日には、富士山が元気をくれる。
親愛なる君に

父親が定期検査で上京しました。
慶應病院に迎えに行って、
淺野君と胃カメラ明けの父親と11階のレストランで朝ごはんを食べました。
さすが、慶應病院のレストランは、パレスホテル経営で、寿司カウンターまである。
「昼から、お寿司を食べてる人がいました」
と、淺野君が目撃談を語ってくれた。
病院こそ、そうでなくっちゃね。
その日は、朝から、風が強くて、寒い日でした。
検査明けの父親を連れて、両国・上野方面へのツアーを
計画していた僕は、「ちょっと、寒いかな」と心配しました。
空を見上げると、雲が全部風で吹き飛ばされて、
ひとつも見当たりませんでした。
実は、運が悪かったのではなくて、運が良かったのです。
11階の窓から、富士山がくっきりと見えました。
東京に26年住んでいる僕も、見たことがないくらい
鮮やかな富士山でした。
まるで、CGで作ったような映像でした。
しかも、都会のど真ん中で、こんなきれいな富士山が見えるとは、
思ってもいませんでした。
富士山は、元気をくれます。
検査をした父親への神様からの贈り物でした。

                        彰宏より。
P.S.
寒い日には、地平線を見よう。
富士山がきっと元気をくれるはずだ。