表参道にも、空襲があった。
親愛なる君に

明治神宮と同時に表参道が作られたのが、1921年(大正10年)。
長さ約1キロ、幅20間(36メートル)。
両脇に、石畳が敷かれ、約200本のケヤキが植えられました。
通称、表参道。
正式名称は、都道413号。
昭和20年、日本のほとんどすべての街に、B29が飛んできました。
表参道にも、空襲がありました。
明治神宮も、表参道のケヤキも焼けました。
現在の163本のケヤキのうち、焼け残ったケヤキは、10本。
つまり、樹齢83年のケヤキが健在なのです。
表参道が、外国っぽく見えるには、理由があります。
電柱が、地下化されました。
表参道の景色が、外国っぽいのは、電柱がないからです。
「表参道」と「空襲」という不思議な歴史の組み合わせに、
奇妙なタイムスリップ感を感じました。
そして、空襲のあった日を聞いて、さらに縁を感じました。
昭和20年、4月14日。
くしくも、僕が生まれる14年前の誕生日です。

                        彰宏より。
P.S.
君の街の空襲の日を、お父さんやお母さんにきいてみてください。