方言を思い出すと、子供の頃の思い出がよみがえる。
(みー)
親愛なる君に

『近畿の方言』(ゆまに書房)を読んでいて、
懐かしい言葉を、たくさん思い出しました。
遊びの途中で使う「みー」という言葉を知ってますか?
その時、ジャンケンの「チョキ」のしぐさをします。
最初、「これは、使ったことないな……」と思って読みすすめたあと、
1分後に、「あっ」と思い出して、ページを戻りました。
「みー」というのは、中断する「タイム」という意味です。
子供は、なかなか中断できないので、
「みーや、言うてるやん」と、指をチョキにしてアピールしていた風景が、
鮮やかによみがえりました。
今では「タンマ」になって、全国に広がっています。
もともと、昔の京都で「チョキ」のことを「ミッキ」と言うそうです。
そういえば、ジャンケンの時、「ミッキ」と言ってチョキを出して、
「反則」と言われていた転校生がいたことも、思い出しました。
子供の頃から使っていない懐かしい言葉に出合うのは、
子供の頃の友達や自分に出会うくらい感動します。

                        彰宏より。
P.S.
君の子供の頃の方言を、思い出してみてください。