方言のほうが、ニュアンスが出る。
親愛なる君に

大阪でも、南の方へ行くと、
「だ行」と「ら行」と「ざ行」が入れ替わります。
「テスト、できた?」
「あかん、でんでんや」
という言い方をします。
「全然」という意味です。
同じ言葉の中に、2つ以上、この行の言葉が入っていると、
さらに複雑に変化します。
「か・ら・だ」は、「か・だ・ら」になります。
発音だけではありません。
僕が小学校6年間通った習字の花尾先生は、
お手本に「元気なかだら」ときっちりした楷書で書いてくださいました。
僕も、そうなんだけど、「し」が「ひ」になります。
「ふとんをひく」「線路をひく」と発音します。
国語の漢字のテストで、「ふとんを敷く」の読み仮名をつける問題で、
「ひく」と書いて、×になり、パーフェクトを逃したのは、
いまだに忘れません。
「ひく」のほうが、「しく」ふとんよりも、暖かそうでしょう。

                        彰宏より。
P.S.
大阪弁が好きな君も好きだよ。