ダメな例のモデルは僕で、いい例は誰だかわかるように書く。
親愛なる君に

「中谷本に出てくるダメな例は、私のことですか?」
と、まじめな人からよく聞かれます。
僕が書きたいのは、ダメな例ではなくて、いい例です。
僕の本は、すべて具体例なので、
いい例を書くために、対比として、ダメな例をあげることもあります。
この時、いちばん気をつけていることは、
ダメな例が、具体的に誰のことかわからないように書くことです。
傷つく人を、1人もつくらないためです。
悪口を書くことが趣旨ではないからです。
逆に、いい例は、できるだけ固有名詞を入れて、誰だかわかるように
書いています。
「悪い例」は、誰でもしがちなことです。
ダメな例のモデルは、僕自身です。
だから、「私のことですか?」と、心配になるのです。
「私のことですか?」と心配している人は、ちゃんとしている人です。
本当に悪い例の人は、自分のことだと、気づかないからです。

                        彰宏より。
P.S.
「私のことですか」と心配する君が、好きだよ。