CM屋の映像動体視力は、鍛えられている。
親愛なる君に

サブリミナル効果の話が、よく新聞で話題になるけど、
僕は、CMの仕事をしていたので、
映像の動体視力は、鍛えられています。
4分の1秒くらいの映像なら、ボンヤリではなく、
僕は、ハッキリ見えます。
6分の1秒でも、見えます。
これは、職業病であり、慣れです。
だから、サブリミナルではないのです。
普通の編集と同じです。
『マネーの虎』の福沢諭吉なんて、わざとこうしてるんだと思っていました。
昔のフィルムは、1秒24コマ。
今のVTRは、1秒30コマ。
「4分の1秒以下の編集は、サブリミナルだから禁止」ということなんだけど、
コマーシャル的には、印象に残らないと意味がないので、
映画館で、コカコーラを売ろうなんていう発想は、なかったです。
映像動体視力にも、個人差があって、
一般的に、おじさんは速い映像は見えにくく、
若者は、速い映像を見慣れているので、見えやすいのです。
ハッキリではなく、ぼんやり見えなければサブリミナルではないとしたら、
何コマにするか、決められないのです。
アメリカのコマーシャルは、同じコマーシャルでも、
ナレーションもカット数も日本の優に3倍は詰め込まれています。
さすが、狩猟民族です。

                        彰宏より。
P.S.
早送りで、一緒に笑える君は、さすがです。