写真から、声が聞こえる。
(松本人志さん1)
親愛なる君に

松本人志さんの『スーパー一人ごっつ』を全5巻
あらためて見直してみました。
グループのアーティストのソロアルバムみたいなもので、
よりキャラクターが鮮明に浮き出る玄人受けの世界で、好きです。
『一人ごっつ』の中で、好きなコーナーを、3つあげます。
まず「写真で一言」。
1枚の写真に、キャプションをつけるのです。
僕は、CM屋だし、作家なので、こういう作業が大好きです。
その中でも、好きなネタ3つ。

1.カバの正面のどアップ。
「…………弁償してもらうで」
「弁償」という言葉を、何十年ぶりに聞きました。
大阪の子供は、必ず聞いていた言葉だけど、
東京では聞いたことがありません。

2.子供を連れて歩く親ライオン。
「…………おとうちゃん、もう、さっきの店でエエンちゃうん」
「うまいとこ、あるんや」
エエトコ見せたいお父さんの気持ちも、迷惑な子供の気持ちも、
わかるよね。

3.断崖絶壁にうつぶせで下をのぞく男。
「…………ああー、寝られへん」
たしかに、寝れない時って、うつぶせだよね。

僕は、この3つのネタを、オンエアで生で見ました。
そして、この10分枠の番組を、毎日見るようになりました。
予想をどれだけ裏切りながら、「いかにも」と納得させられるところが、
松っちゃんの天才性ですね。

                        彰宏より。
P.S.
2番目に好きなコーナーを、明日、話すね。