「アメちゃん」と「うんこさん」で、関西人になれる。
(関西弁講座)
親愛なる君に

最もチャーミングな関西弁のひとつが「うんこさん」です。
大阪では、「ウンチ」でも「ウンコ」でもなく、
「うんこさん」と敬称がつきます。
たとえば、ワンちゃんの散歩の後始末をしないで
帰ろうとするおばちゃんには、こう声をかけます。
「こらあっ、待たんかえ、おばはん、うんこさん、持って帰らんかい!」
ほかの言葉づかいが、乱暴に聞こえる割には、
「うんこさん」だけが、お嬢様の言葉のように、
敬意にあふれているのです。
清潔感と、かわいさが漂ってきますね。
それと似た言葉が、「アメちゃん」です。
なめる飴です。
飴の場合は、「アメさん」ではなく「アメちゃん」です。
「うんこさん」は、「うんこちゃん」となると、
ちょっとお腹をこわしている感じですね。
「アメちゃん」も「うんこさん」も、ヤクザさんでも使います。
「アメちゃん」と「うんこさん」が使えれば、
「自分、大阪のどこ?」と、声をかけられること、間違いなしです。

                        彰宏より。
P.S.
ニセ関西人がバレそうになったら、
この言葉を、使ってみましょう。
「朝、ビチビチやったから」
「ビチビチ」とは、下痢のことです。
「ビチビチ」も、ヤクザさんでも使います。