ハチミツは、花から出るのではなくて、ハチが分泌するから濃い。
(巣みつ)
親愛なる君に

パープル・淺野君が、箱根の家族旅行のお土産で、
「巣みつ」を買ってきてくれました。
前にレター1433号で紹介した「ハチの巣のハチミツ」です。
前にレストランで食べた時は、
繊維質が多いなと感じるハチミツだったけど、
「巣みつ」は、リアルなハチの巣でした。
それは、ハチの巣に入っているハチミツではなくて、
ハチミツの入っているハチの巣でした。
六角形のハチの巣の部屋の仕切りまでついているのです。
この部屋の仕切りも食べることができます。
ハチの巣みつの繊維質は、
この部屋の仕切りだったことに気づきました。
「たまに中からハチが出てくることがありますが、
ご容赦ください」と注意書きがしてあっても不思議がないくらいです。
うなぎの老舗『野田岩』では、
「養殖ではないので、針が出てくることがありますので、ご注意ください」
と書かれていて、リアルなのと同じです。
「巣ミツ」には、仕切りだけでなく、表面にフタのような膜が張っています。
これは「蜜ロウ」で、ミツバチが濃度の高い熟成ハチミツを保存するために、
分泌した蜜ブタなのです。
胃腸の疲労や口内炎・やけどに効くそうです。
僕は、勘違いしていたことに気づきました。
ハチミツって、花からとったミツではなくて、
ハチから出た分泌液だったんですね。
だから、ハナミツではなくて、ハチミツなんですね。
だから濃いんですね。

                        彰宏より。
P.S.
パンにつけて食べる前に、ハチの巣みつだけで味わってみよう。