撮影中は、散髪に行けない。
(『石井のおとうさん ありがとう』)
親愛なる君に

映画『石井のおとうさん ありがとう』の撮影が終わったので、
やっと散髪に行けました。
今、ショートヘアにしているので、
散髪はこまめに行かないといけません。
撮影中は、髪の長さが変わっては、編集でつながらなくなるので、
髪を切ることはできません。
違うシーンどころか、同じシーンの撮影を、
3か月もあけて撮影することもあるのです。
今回の役どころは、明治の末のお金持ちの息子で、
おめかけさんが何人もいる遊び人という設定です。
着物に、ステッキと帽子。
髪形を、ボルサリーノのようにセンター分けにしたり、
いろいろ実験して、ポマードで七三分けという風にしました。
どんどん髪が伸びてきて、
ほとんど野良のミックス君のような髪になってました。
結局、最後まで、帽子をとらなかったので、
関係ないといえば、関係なかったですね。
でも、この関係ないことを、やっておくことが、
モノ作りには大切なんですね。
見る人が見た時に、関係ないことのこだわりが伝わるのです。

                        彰宏より。
P.S.
モヒカンにしたり、丸坊主にする役がきて、
思い切ったヘアスタイルができるのを、楽しみに待ってます。