ワイドショーになってしまった試写会には、行きたくても行きにくい。
(試写会)
親愛なる君に

僕は、試写会で映画を観るのも、好きです。
観たい映画は、早く観たい。
早く観て、早くみんなに話したい。
パンフレットの原稿も、どんどん書いてあげたい。
子供の頃、試写会応募のハガキを、ずいぶん出しました。
一度も、当たった記憶がありません。
友達は、何度も当たっていました。
演劇科時代は、先生から、試写会のチケットをもらったら、
大喜びでした。
大人になって、映画の仕事をするようになって以来、
試写会で観ることができる快感は、
子供の頃のリベンジでもあります。
最近、なかなか試写会に行けない理由は、
TV宣伝のためにワイドショーとのタイアップが増えてしまったことです。
入り口で、パシャパシャ。
席に座ってからも、パシャパシャ。
たまたま美人が隣に座っていて、ラッキーと思っていたら、
パシャ、パシャ、パシャ。
コメントも、映画の感想なら、いくらでも話すけど、
「……さんの不倫騒動について」と聞かれると、話すことがないんです。
ファッションショーやブランドのパーティも、
そんな傾向が強くなっているので、欠席になりがちです。

                        彰宏より。
P.S.
好きな映画は、好きな人と観たいから、試写会で観ないで、
君と観るために、ガマンして、とっておくね。