僕は、てんびん棒をかついで、キッカケを売り歩いてる。
親愛なる君に

「中谷さんから、キッカケをいただきました」
というお手紙をいただきました。
僕は、気づきました。
僕は、本を書いて売ってるんではなかったんです。
僕は、てんびん棒をかついで、キッカケを売って歩いていたんですね。
「金魚〜、エ〜金魚」って口上で売り歩くように、
「キッカケ〜、エ〜キッカケ」
「ちょっと、キッカケ屋さん、ひとつちょうだいな」
っていう感じで、全国を回ってるんですね。
南青山でも、「サ〜オダケ〜」って、さお竹屋さんが来ることがあります。
ロサンゼルスで、「トーフー」って、お豆腐屋さんのラッパが聞こえたのは、
幻聴だったのでしょうか。
キッカケ屋の声が聞こえたら、いつでも、呼び止めてください。
お代は、ある時払いの出世払いで、結構です。

                        彰宏より。
P.S.
君には、飛び切りのキッカケをあげよう。