編集者自ら、注文をとって回った『メンタツ1号』。
(土江英明さん)
親愛なる君に

日本テレビの中西太さんの人生を変えた『メンタツ』は、
なんと『メンタツ1号』です。
『メンタツ1号』が発売になったのは、4月でした。
現在の『メンタツ』は、3年生の10月に発売になります。
当時、就職活動は、早いテレビ局ですら、4年生の10月1日からでした。
『メンタツ1号』は、今の『メンタツ』とは、
表紙のデザインが違います。
ロゴも、違います。
2号からは、今のロゴとデザインになっています。
1号は、当時流行っていた『金魂巻』のようなデザインです。
今、もし持っている人がいるとすれば、
それは『なんでも鑑定団』に持っていけます。
タイトルのロゴも、凝りすぎて、読みにくいです。
あれで、よくベストセラーになれたと思います。
それは、今でも変わらない中身の情熱と、
編集者の土江さんが、コツコツ書店さんを回って、
チンビラをはらしてもらって、
編集者自ら注文をとって回った青春のおかげが大きいです。

                        彰宏より。
P.S.
地味な『メンタツ1号』を手に入れたという中西さんは、
やっぱり「引きの強さ」を持っているのですね。