僕が人の本の帯に推薦文を書かないのは、
帯こそ著者の思いだと思うからだ。
(本の帯)
親愛なる君に

中谷本を読んでいる人は、作家になれるみたいです。
「中谷さんの本を読んで勇気づけられて、
念願の本を出すことができるようになりました」
というお手紙をよくいただきます。
作家の喜びは、「読む喜び」を伝えるだけでなくて、
「書く喜び」も伝えられることです。
中谷本を読んで、「私も書きたい」と思ってもらえれば、最高の幸せです。
「ぜひ、帯のコピーを、中谷さんに書いてもらいたい」という
依頼も、されることがあります。
僕は、帯のコピーも、その人の作品だと考えています。
どんなに凄い人の「絶賛!」という推薦文よりも、
本人からしぼり出た言葉のほうが、はるかに強いのです。
しかも、その本が1冊目なら、なおさらです。
そして、すでに、帯に書くべき言葉も、本人は持っているはずです。
編集者や出版社は、「誰か……」と言うかもしれませんが、
負けないでください。
もったいない。
もし、本当に書いた人が伝えたい思いがあるなら、
帯こそ、自分で書くでしょう。
僕は、帯は「売るためのチラシ」ではないと信じています。
そして、伝えたい言葉をがまんしていると信じています。

                        彰宏より。
P.S.
僕の本の帯も、中身同様に、渾身のエネルギーを注いでいるので、
感じ取ってください。