家に送られてくる雑誌でも、中身の濃いものがある。
(『ジャフメイト』)
親愛なる君に

僕は、毎月JAFから送られてくる『ジャフメイト』という雑誌が、好きです。
たとえば、今月号(04年8・9月合併号)。
巻頭に、星野富弘さんのひまわりの絵と言葉。

〈ラジオから 流れているはずの 甲子園の 歓声
私には ひまわりの中から 聞こえる〉

確かに、ひまわりの真ん中って、スピーカーみたいですね。
セミの鳴き声は、ひまわりスピーカーが、大きくしているみたいですね。
その下に、星野さんが聞いたひまわりのひとり言が添えられています。

〈昔は、ゴッホというおじさんの、絵のモデルだってやったんだよ。
あの絵、もらっておけば良かったなあ〉

これだけで、詩集を1冊読んだくらいの値打ちがあります。

「やっぱり乗り物がおもしろい」コーナーでは、象。

〈どこかSLに似ています〉

これは、もはや詩ですね。
この編集部には、かなりコピーのセンスのいい人がいるみたいです。

僕が、連載でいちばん好きなのは、
「この時、あなたは何に注意しますか?」というクイズコーナー。
運転席から見た写真から、次の危険を予測するクイズです。
これがいつもよくできています。
答えを見ないで、集中して考えています。
車と車の間に、ちっちゃなバイクのヘルメットの先っぽを見つけた時は、
自分でも、感動しました。

1冊で、3つも読むところがあったら、お金を出して買っても、
元は取れます。
家に自動的に送られてくるものでも、おもしろいものはたくさんありますね。

                        彰宏より。
P.S.
クイズを一生懸命、考える君が、好きです。
答えを聞いて、悔しがる君も、好きです。