音で、子供の頃を、思い出す。
(「道具の学校」CD「昭和音」)
親愛なる君に

「道具の学校」100号記念・道具光盤「昭和音」を、聴きました。
昔の懐かしい音を集めたCDです。
朝の音で、懐かしかったのは、「牛乳屋さん」。
ビンのこすれ合う音。
大きな自転車のきしみ。
朝の小鳥のさえずり。
収録されているのは、1階で聞こえる音だったけど、
僕は、2階で寝ていたので、僕の心の中の牛乳屋さんの音は、
下の方から聞こえてきます。
夜の音で、懐かしかったのは「チャルメラ」。
最初、遠くから聞こえてきて、だんだん近づいてきて、
そしてまた、遠く離れていく。
笛の音が、いったんやむ。
あっ、誰かが頼んだみたい。
それが、チャルメラの醍醐味ですね。
子供の頃、うちの近所でも、チャルメラの音が、聞こえました。
ラーメン屋さんが、笛を吹くって、考えてみれば、凄い発想ですね。
あのメロディは、誰が考えたメロディなんでしょう。
全国どこでも同じというのも、凄いですね。
音は、それだけが単独で流れているのではなくて、
必ず、空気の音との合奏になっているのが、いいですね。

                        彰宏より。
P.S.
「つるべ井戸」も、懐かしかった。
うちの畑にあった井戸は、ポンプもつるべもなく、
ただバケツにロープをつないだだけのものだったけど、
畑の水やりは、子供の仕事でした。