テレビドラマのナレーションが、僕の文体の原点。
親愛なる君に

「中谷さんは、誰かの文体の影響を受けていますか?」
と、よく聞かれます。
僕の好きなドラマに、共通点があることに気づきました。
それは、最初や最後に、
言葉や、ナレーションが入ることです。
『水滸伝』の芥川隆行さんのナレーションは、ドキドキしました。
現代劇の『キイハンター』ですら、芥川さんのナレーションや
予告編が、不思議な世界へ連れて行ってくれました。
『ウルトラQ』の石坂浩二さんのナレーションも怖かった。
マンガの『サスケ』や『怪物くん』のナレーションも、良かった。
テレビは、電気の講談なんですね。
カッコよく言えば、司馬遼太郎さんの講談モノの文体です。
わかりやすく言うと、テレビドラマのナレーションなんですね。

                        彰宏より。
P.S.
『細腕繁盛記』も、冒頭に、名セリフのナレーションがありました。
よく、モノマネをしていました。