冒頭と結末を録画ミスした『刑事コロンボ』のような面白さ。
(『桃井かおりさん+イッセー尾形さん』)
親愛なる君に

『桃井かおり+イッセー尾形 ザ・二人芝居』2004を見てきました。
またまた、発見がたくさんありました。
このお芝居の特徴は、3つ気づきました。

1.板付きから始まる。
見ている僕たちは、その不思議な光景に笑いながら、
「どういう状況?」と、宙ぶらりんにされます。
歌舞伎は、計算された構図で終わるのですが、
この二人芝居は歌舞伎の逆で、ストップモーションの絵から始まります。
いわば、絵本の始まり方です。

2.途中から始まる。
しかも、その状況は、物語の冒頭ではなくて、中間なのです。
『刑事コロンボ』を見ようと録画していたら、
時間セットを間違えて、殺人事件が起こる冒頭が切れていて、
途中から見なければならないような居心地の悪さなのです。

3.途中で終わる。
しかも、野球が延長になっていて、ラストの犯人がつかまるところも、
切れてしまっている。
桃井さんとイッセーさんの二人芝居の面白さは、そこにあるのです。

                        彰宏より。
P.S.
終わってから、男子トイレで、演出の森田さんと隣り合わせで
オシッコをしました。
これも、イッセーワールドの楽しみにひとつですね。