劇場のロビーは、舞台より演劇的空間だ。
(関根勤さん・イッセー尾形さん)
親愛なる君に

お芝居を見に行くと、ロビーの雰囲気がお芝居と同じくらい楽しめます。
ロビーを見るだけで、何のお芝居かわかります。
劇場のロビーは、ステージよりも、演劇的空間なのです。
男子トイレに、おばさんが行列していたら、
それは明治座です。
男子トイレに行列ができていたら、
それは関根勤さんの『カンコンキンシアター』です。
剛州さんや鈴木晋介さんが並んでいたりしても、誰も気づきません。
学校の体育館に避難した人たちが、
援助物資を食べているような風景は、
イッセー尾形さんのお芝居です。
おせんべいのおしょうゆの、いい匂いがします。
隅っこで寝転がって心臓マッサージをされている人がいて
「大変!」と思ったら、マッサージのサービスでした。
災害のおかげで久しぶりに母校に来て、
同級生と何年かぶりに会って、
災害なのに、はしゃいでいるみたいな楽しさが、
イッセーワールドです。

                        彰宏より。
P.S.
避難しながらも、ちょっとよそいきの服を着てきたりして、
その中に、イッセーさんや桃井さんが紛れ込んでいても、
まったくわからないところが、楽しいですね。