ペンフレンドのようなおつきあいも、ドキドキして楽しい。
(森田清子さん)
親愛なる君に

僕は、お芝居を見ると、必ず感想を書きます。
それは、僕自身がお芝居をしたり、本を書いたりした時に、
見たり読んだりしてくれた人から、感想をいただくのが大好きだからです。
「アンケートにご協力ください」と、すぐ書くのは苦手です。
いったん飲み込んで、しばらくムチャムチャ反芻したいからです。
入り口に待ち構えているアンケート収集係の人の横を、
さも用事に急ぐかのように通り過ぎるのが、ひと苦労です。
アンケートを書かずに帰ろうとする人は、
タダ見をしたような後ろめたさを感じてしまいます。
イッセー尾形さんのお芝居を見た時は、
必ず後から事務所にFAXで感想をお送りしています。
これだけ長い間、ファンクラブに入って、
いつもチケットを取っていただいているのに、
いまだに演出家の森田さんや奥さんの清子さんに、
ご挨拶をしたことがありません。
タイミングを逃してしまって、ちょっと照れくさくなってしまいました。
清子さんからは、いつも感想のお返事をいただいています。

〈中谷さんがご入場するとき『ほらほら』と
私に合図を送ってくれるスタッフですが、
何だかこんな風にペンフレンドみたいなのが良いな〉

と、書いてくださいました。
イッセーさんの公演のチケットは、名前入りなので、
こっそり入るのが、なかなか難しいけど、
その緊張感も、楽しみのひとつでもあります。

                        彰宏より。
P.S.
これからも、ペンフレンドとしても、おつきあいください。