女性は、襲われると、うっとりした表情になる。
(石原豪人さん)
親愛なる君に

子供の頃、一生懸命読んで、お世話になった方で、
名前を知っている先生と、名前を知らずに読んでいた先生がいます。
手塚治虫さん・石森章太郎さん・横山光輝さん・永井豪さん・川崎のぼるさん
……は、名前を知って、お世話になっていた先生です。
名前を後に知るようになったのは、石原豪人さんです。
豪人さんは、少年マンガのグラビアのイラストや、
江戸川乱歩さんの小説の挿絵を描かれていました。
仕事の幅の広さと量に、僕も学びたいものがあります。
画集を見ると、どれも見覚えのあるものばかりです。
豪人さんの絵は「怖さ」だけでなく「エロス」も感じさせます。
大人になって見てもそうなのですから、
子供の頃なら、なおさらです。
子供にとっては、「怖さ」と「エロス」は、ひとつの感覚なのです。
今、振り返って見直してみると、
「怖さ」と「エロス」の同居する理由がわかりました。
怪人は、クールな顔をしています。
怪人に襲われる男性は、恐怖に顔をゆがめています。
それに対し、怪人に襲われる女性は、
むしろ陶酔したような、うっとりした顔をしているのです。
襲われる男女のリアクションの表情で、
「怖さ」と「エロス」を感じていたんですね。
女性は、襲われると、うっとりした顔をするのですね。

                        彰宏より。
P.S.
少年マンガで、女性を学びました。