引っ越すと、いつもそこに稲荷神社があった。
親愛なる君に

ふと、子供の頃、住んでいた家の風景が思い出されました。
玄関の横に、小さな稲荷神社がありました。
神社というより、お仏壇に近いくらいのサイズでした。
なぜ、そこにあるか疑問を持つことなく、毎日眺めていました。
家の中にも、お稲荷さんを、お祭りしている大きな神棚がありました。
もともと、和泉地方は、キツネを神さまとして、あがめていました。
吉祥寺に住んでいた時も、稲荷神社があって、鳥居のそばに住んでいました。
表参道に住んでいる今も、稲荷神社のそばに住んで、毎日前を通っています。
母親の実家は、淡路島のイザナギ神社の真ん前でした。
もともと、神社関係の仕事をしていたそうです。
引っ越す時は、隣に稲荷神社があるから、ここにしようとは選びません。
でも、気づくと、そこにあるのです。
どうやら、僕は、かなり神社に引っ張られて、生きているようです。
守られて生きているのですね。

                        彰宏より。
P.S.
女性も、タヌキ顔より、キツネ顔が好きなのは、
稲荷神社のキツネの神様の影響ですね。