ひとかき、ひとかき、前に進む。
(水泳選手と作家)
親愛なる君に

北島康介選手の本を読んでたら、
「とにかく毎日、水をかく」という表現が、心に残りました。
僕は、とにかく毎日、本を書いています。
「水をかく」というのと、「本を書く」というのが、
なんだか似ている気がしました。
水をかいても、そこには、何も生まれないかもれない。
でも、確実に、自分の体は、前に進みます。
僕も、本を書くことで、ひと書き、ひと書き、
前に進んでいっているのですね。
どんなにたくさんの本を出しても、
基本は、ひと書き、ひと書きです。
水泳も、本を書くことも、淡々としています。
僕の母親は、水泳選手で、インターハイにも出場しました。
オリンピックも誘われたそうですが、
「そんなことをしたら、嫁のもらい手がなくなる」と
おじいちゃんに反対されたそうです。
「かく」遺伝子が、あったのですね。

                        彰宏より。
P.S.
今日も、ひと書き、ひと書き、書いています。