戦場に立ったものにしかわからない実感を伝えるのが、語り部の仕事。
(ジャパンカップ2004その2)
親愛なる君に

スポーツの楽しみ方は、3つあります。

1.テレビで見る。
2.生で見る。
3.参加する。

それぞれ、これが同じスポーツかと思えるくらい、
3段階で、味わい方が異なります。
ボウリングで言えば、
テレビで見るレーンと、生で見るレーンは違います。
そして、もっと違うのは、
観客席から、選手が投げるのを見るレーンと、
アプローチに実際に立って投げてみるレーンとでは、
まったく違うのです。
生で見ていても、わからないこともあるのです。
「あーあー、どこ投げてんだか」と思われるボールも、
投げているプロ同士は、
「13枚にかかると、ピューッとそのまま帰ってこないんだよね」と、わかります。
それをPBAの選手は、グングン曲げてきます。
だから曲がるレーン、ではないのです。
曲がらないレーンで、PBAの選手は曲げてくるのです。
ボウリングの社外広報としての僕の使命は、
面白さや凄さを伝え、広めることです。
実際に一緒に投げてみて、
曲がるところを見つけているのではなくて、
曲がらないところ曲げているんだということを、実感しました。
しかも、ボールが強いだけではなく、
1センチの穴を通すコントロールと、
無限の投げ分けをする繊細なテクニックを持ち合わせているのです。
これは、スポーツのレポートと言うよりは、
もはや戦場レポートですね。

                        彰宏より。
P.S.
今度、解説をする時は、またリアルな実感を伝えたいと思います。