ふと目が覚めるのは、神様のおかげ。
(JR「はるか」)
親愛なる君に

札幌で行われた「ジャパンオープン」が終わると、
そのままタクシーに飛び乗り、新千歳空港へ。
タクシーの中で、連絡や仕事を片づける。
そして、関空に飛んで、
そこから翌日朝6時からの映画の撮影のために、JRで京都に。
シップは、エコノミーのみの中型のA320に、連休の団体客でびっしり。
リクライニングシートも倒せず、
特急「はるか」に乗ると、ついさっきまでの試合の疲労で爆睡。
ふと目が覚めると、見覚えのある風景。
駅のプレートには「北信太」(きたしのだ)と書かれていました。
僕の育った街の二つ手前の駅でした。
その次の「富木(とのき)駅」と「鳳駅」の間に、
うちのお墓がありました。
ちょうど、お彼岸。
僕は、電車の中から、手を合わせてお墓参りをしました。
故郷に来ているのに、特急電車は、通り過ぎていきます。

                        彰宏より。
P.S.
翌日、東京に戻ると、ちょうど母親から電話がありました。
その話をすると、「ご先祖様が、起こしてくれはったんやね」と言いました。
特急「はるか」という名前も、じわっときました。