テーマ以外のものが写っている面白さ。
(「東京オリンピック報道写真展」)
親愛なる君に

東京都写真美術館で、「東京オリンピック40周年記念報道写真展」を、
見てきました。
これは、面白い。
道路が空いているのが、
まるで世界が消滅したSF映画を見るようでした。
ボウリングをしているマネキンの写真を見つけました。
1964年は、まだボウリングブームの前です。
オリンピックがテーマの報道写真なのですが、
写真の面白さは、テーマのそばに「面白いもの」がいっぱい写っていることです。
撮ったのではなく、写ってしまったのです。
新聞では、テーマ以外のものが写るのは、ボツ写真なのだろうけど、
時間がたつと、周辺の、テーマ以外に写ってしまったものに、
時代が映し出されていたりします。
これが、ドキュメンタリーの強さです。
こういう不謹慎な楽しみ方をすると、テーマがたとえ興味なくても、
見てみると、面白くなります。
東京都写真美術館には、展示場がたくさんあって、
この日も、4つのテーマの展示がありました。
ついでに入ると、きっと面白い発見があるはずです。

                        彰宏より。
P.S.
一緒に、写真展を見に行こう。