その人のそれまでの試練を知っている人は、大変ですねとは言わない。
親愛なる君に

「ライブドアと楽天の、どちらになると思いますか?」
と、よく聞かれます。
答えは簡単。
スポンサーが減っているんだから、
両方にそれぞれ持ってもらうのが一番です。
どちらかひとつという流れになったこと自体、
まだまだ時間が止まっている業界だということですね。
堀江貴文さんも、三木谷浩史さんも、
どちらもすでに2000年に対談に出ていただいた方です。
三木谷さん『eに賭ける』、堀江さん『ネットで勝つ』(いずれもダイヤモンド社)。
ダイエーホークス代表を辞められた高塚猛さんも、
『抱擁力』(経済界)で、対談させていただきました。
マスコミや世間の人は、「高塚さん、大変ですね」と言われますが、
高塚さんは、これまで、もっと大変な荒波をくぐり抜けてこられて、
今日にいたっているわけです。
「大変ですね」と言う人は、これまでの荒波体験を知らないだけなのです。
それは、三木谷さんや堀江さんにしても同じです。
ご本人は、「そんなことより、もっと大変なことがいっぱいあるんだけどな」と、
ケロリとされていると、思います。

                        彰宏より。
P.S.
優秀な人材がひとつところにとどまらないということは、
歴史や社会が、その人を求めているということなのですね。