たくさん読んで書かれるなら、悪口でもほめ言葉でも、うれしい。
(日垣隆さん)
親愛なる君に

マスコミには、いろんな形で紹介されます。
ほめる記事もあれば、ちゃかす記事もあります。
たとえちゃかしている記事であっても、
ライターには、ほとんど責任はありません。
編集者の依頼で、書いているだけです。
生活のためには、編集者の依頼を断ることはできません。
編集者も、サラリーマンとして、生活のために、上司の命令で動いています。
ちゃかす記事を書くと、相手の人からは嫌われてしまうので、
署名入りで書くライターは、覚悟が要ります。
署名入りで書くというだけで、エライことなのです。
『新潮45』に、「余は如何にして中谷彰宏信者となりし乎(笑)」という
長文の署名記事を書いてくださった日垣隆さんに、お礼状を送りました。
何よりも感激したのは、日垣さんが、
中谷本を本当によく読んでくださっているのが、わかるからです。
たいてい、ちゃかしてある書評は、ほとんど読んでいないのが、
ありありとわかるからです。
日垣さんから、お礼状のお礼状もいただきました。

〈「新潮45」には失礼なことも書きましたのに、
 ごていねいなお葉書とご著書をお送りくださり、恐縮しています。
 ますますのご健筆心からお祈り申し上げます。
 ありがとうございました。〉

万年筆を使い慣れた達筆でした。
1ページでも読んでもらえて、
それについて1行でも書いてもらえるということは、
それだけで、すばらしいことです。

                        彰宏より。
P.S.
手相家の西谷泰人先生が、「『新潮45』、面白かったね」と
言ってくださりました。
西谷先生は、「週刊新潮」に載っていた広告を見て、いつも買わないのに、
わざわざかって読まれたそうです。
これも、うれしいことですね。