アンチエイジングには、良きライバルを持つこと。
(ラン・フォー・ビジョン2004その1)
親愛なる君に

毎年、栗が食卓に並び始める頃、緊張が始まります。
アイバンク主催の皇居マラソン大会「ラン・フォー・ビジョン」があるからです。
ライバル坪田一男先生との過去の対戦成績は、●〇〇の2勝1敗。
1か月前に会った時、「練習してますか?」と聞かれ、
すでに心理戦が始まっていました。
慶應大学の教授になられて忙しいはずと思っていたら、
坪田先生の秘書の宇治由紀子さんによると、
「パーソナルトレーナーをつけて、
練習のスケジュールがとってある」とのことでした。
チャリティであることのみならず、この大会は、
坪田先生との一騎打ちのマッチ戦です。
2003年は、僕は、24分34秒。
2分22秒の大差をつけて勝ちましたが、
2004年は、坪田先生がどれくらいのペースでくるかが鍵でした。
坪田先生は、2002年から1年で、2分速くなったことなどから、
25分くらいの攻防になることが、予測されました。
僕のランニングの練習は、3日前にコースを1回走るだけです。
年365日のボウリングと年100日のボールルームダンスの成果が
試されます。
メンタルトレーニングも含めて、この1年、何をしてきたかです。
まさに、見えるアンチエイジングです。
坪田先生も、スカッシュと水泳をされています。
本番は、日曜日。
木曜日に試走して、金曜日は、猛烈な筋肉痛。
土曜日は、さらに筋肉痛が大きくなりました。
日曜日には、きっと筋肉痛がとれて、
走る筋肉が目覚めているはずと信じました。
この4日間は、ボウリングやボールルームダンスの練習も仕事も、
手につかないプレッシャーになります。
「何でこんなに苦しいのに、一生懸命走るんだろうね」
と、レースが終わったあと、誰かが言いました。
試合が終わってから、坪田先生からメールをいただきました。

〈確かになぜこんなに大変なのに走るのか。
1)終わったあと気持ちいい
2)達成感がある
3)健康を確信できる
4)パーティとして参加している
5)中谷さんに勝ちたい
6)去年の自分に勝ちたい
ラン・フォー・ビジョンと中谷さんがいなかったらここまで燃えないので
僕のアンチエイジングにはとても大切だと思います。〉

苦しいのに走る理由は、坪田先生がいるからでした。
坪田先生がいなかったら、参加はしているだろうけど、
ここまでプレッシャーを感じるくらい、一生懸命にはならなかったでしょう。
アンチエイジングには、良きライバルを持つことですね。

                        彰宏より。
P.S.
さて、夜が明けました。
すねの前頚骨筋の痛みは、とれていませんでした。
さてどうなるか。結果は、明日のレターで。