編集者に、文句を言わない。ただ、縁に従うだけ。
(編集者のための自分のルール)
親愛なる君に

「いつ、どんな本を出すかは、出版社から依頼があるんですか?」
と、よく聞かれます。
僕は、「編集者のための自分のルール」を作っています。

1.企画は、編集者がやりたいものしかやらない。
2.企画は、自分のやりたいものを押しつけない。
3.締め切りは、守る。
4.発売月が出版社の事情で遅れても、文句を言わない。
5.編集者がサラリーマンであることを、理解してあげる。
6.本の広告がなくても、いっさい文句を言わない。
7.できた本が売れなくても、いっさい文句を言わない。
8.編集者が、本の売り上げにこだわっても、文句を言わない。
9.売るために全面的に、協力をしてあげる。
10.売れなかったあとでも、その編集者からの依頼は、受ける。
11.編集者が、仕事ができなくても、熱意を買う。
12.編集者が、他社で売れたジャンルを依頼してきても、
サラリーマン的立場を理解して、受けてあげる。
13.同じジャンルでも、同じネタを二度書かない。
14.出版社の大きさで、差別しない。
15.出版社の事情で、発売月が遅れて、
同じジャンルの本が隣接して発売されても、編集者に文句を言わない。
16.自分から編集者に、次の本を早くと、催促や営業をしない。
17.その編集者とは、出版社が変わっても、一生つきあう。

著者が編集者を選ぶだけでなく、
編集者も著者を選んでいるのです。
編集者に文句を言うより、縁のあるパートナーとするのがいいのです。
僕は、出版社ではなく、編集者とつきあっているのです。

                        彰宏より。
P.S.
こうして、中谷本が、生まれているのです。