ドラマの撮影は、長い待ち時間が勉強になる。
(『獄窓記』2茂木和範さん)
親愛なる君に

ドラマの撮影は、撮影している間より、待ち時間のほうが、はるかに長いです。
待ち時間の間に、スタッフや他の出演者の方とお話しするのが、勉強になります。
『獄窓記』でも、いろんな方とお話しできて、勉強になりました。
僕は、検事役なので、検事事務官役の茂木和範さんから、
いろんなお話をうかがいました。
「さっき、プロデューサーと雑談されているのを聞いていて、
中谷さんの声は、ノドの力が抜けていて、
腰が低いのに、説得力がありますね」
と、茂木さんがおっしゃってくださいました。
雑談なので、自分ではまったく意識していないのですが、
そう言われると、そうですね。
だから、もうムリにセリフとして、説得力を出そうとがんばらなくてもいいのです。
雑談しているくらい自然に話せば、説得力が出るのですね。
今回の大岡進監督は、これまでになく早撮りで、
指示も的確なので、それも素晴らしい。
早撮りの監督ほど、指示が的確ですね。
こういう作品は、いい作品になります。

                        彰宏より。
P.S.
待ち時間に話していると、本当に検事と検事事務官というパートナーの
ような親しみがわいてきます。