仕事への姿勢は、ボウリングへの姿勢に通じる。
(『獄窓記』3柳葉敏郎さん)
親愛なる君に

『獄窓記』の主役は、柳葉敏郎さんです。
柳葉さんとは、初めてお会いしましたが、
前から、ボウリングの話をしたいなと、ずっと思っていました。
柳葉さんは、芸能界指折りのボウラーです。
しかも、事務所が、僕の通っているボウリング場のすぐそばで、
同じボウリング場の会員です。
僕が検事で、柳葉さんを追い詰める役だったので、
柳葉さんの集中力を妨げないように、
ボウリングの話は、できるだけ控えました。
「最近、投げられてないんですか?」
「一緒に投げる人がいなくて」
「僕だったら、毎日、センターにいますから、誘ってください」
柳葉さんは、胴が短く、手足が長く、手も大きい。
まるで、体操選手のような骨格です。
まじめに、演技を考えて、集中して、それでいて、
腰が低くて、ぴりぴりした感じでもない素晴らしい役者さんでした。

                        彰宏より。
P.S.
テレビで見た柳葉さんのボウリングへの姿勢と、
今回ご一緒して感じたドラマへの姿勢は、まったく同じでした。