イギリス貴族もマフィアも、シャンプーは大変。
(ボールルームダンスの髪形)
親愛なる君に

ボールルームダンスを踊る時の髪形は、
オールバック気味の、かっちり七三です。
『ゴッドファーザー』のアル・パチーノや
『ボルサリーノ』のアラン・ドロンみたいです。
いつも、アマチュア・デモンストレーションを踊る時に、
花岡浩司先生みずから、僕の頭をセットしてくださいます。
スプレーを1缶くらい頭にかけて、
おもちを焼く薄い網を頭に押しつけて、
ドライヤーで焼きつけるのです。
「熱かったら、言ってください」と言いながら、
「熱い」と言っても、「ガマンしてね」と言われるだけです。
こうすると、頭が半分の大きさになります。
すると、首が長く、背中が広く見えて、ダンスが美しく見えるのです。
大変なのは、セットする時よりも、シャンプーする時です。
ヒロシ風に言うと、「シャンプーの時に、泡が立ちません」。
カラダを洗う石鹸を、ゴシゴシこすりつけて、まず5回洗います。
石鹸が、削れて半分になります。
それから、シャンプーに切り替えて、5回洗う。
髪の毛を洗っているということを、まず忘れることです。
血痕を落とす殺人者みたいな感じです。
荻窪あたりの銭湯で頭を洗っているロック・ミュージシャンの気分も味わえます。
マフィアも、イギリス貴族も、ロックミュージシャンと同じ苦労をしてるんですね。

                        彰宏より。
P.S.
花岡先生主催のパーティに初参加された yurix さんが、
感想と写真を、ブログで紹介してくださいました。
http://blog.livedoor.jp/yurix/archives/11349875.html