チャウ・シンチーのボウリング映画が見たい。
(『カンフーハッスル』)
親愛なる君に

今年のお正月映画は、大豊作でした。
僕は、年間映画ベストテンを、1月1日から12月31日で切っているんだけど、
2005年初日1月1日に見た1本目から、
2005年度ベストワン候補が出てしまった。
チャウ・シンチーの『カンフーハッスル』です。
2002年のベスト2に入れた『少林サッカー』があまりにも面白かったので、
期待し過ぎないように見ました。
『少林サッカー』は、サッカーとカンフーの合体という面白さでした。
カンフーだけで勝負するのは、かなり難しいだろうと思っていました。
ところが、竹野内 豊さん似のギャングの親分が、
ダブルの細身のスーツを着て、斧を手にダンスを踊りながら殺しをしていくところで
(これは、面白くなるぞ)と、イスに座り直しました。
『少林サッカー』の面白さが、さらにバージョンアップしています。
チャウ・シンチーの6つの面白さ。

1.カンフーの達人が最初から強そうに登場しないで、
 一見弱そうなおっちゃんとして現れるところ。
2.たとえ、敵でも、達人を尊敬しているところ。
3.シリアスな場面に、ギャグが盛り込まれているところ。
4.カンフーに、嘘がないところ。
5.実は、凄い大物や名優さんが、シンチー作品に出たいというところ。
6.ロマンチックで、ヒロインが、かわいいところ。

『少林サッカー』を見ていない人は、まず『少林サッカー』を見て、
『カンフーハッスル』を見ることをお勧めします。
『カンフーハッスル』を見たあと、もう一度『少林サッカー』を見ると、
ますます楽しめます。

                        彰宏より。
P.S.
『少林サッカー』のエンディングで、主人公がボウリングで2連覇という
垂れ幕が出ています。
チャウ・シンチーで、ぜひボウリング映画をつくってもらいたい。