天国にも、電話をかけて、メールを送れる。
親愛なる君に

杏奈ちゃんのお母さんから、お手紙が届きました。
僕の母親が天国に旅立つ前日にも、
電話でお話をされたそうです。

〈「あけましておめでとうございます。幸せなお正月でした。
 今年も、これからもずーっと、一生、おつきあいしてくださいね」
 とおっしゃいました。
 杏奈は、貴美子さん(僕の母親)のおかげで、電話が大好きになり、
 私にかかってきたケイタイにまで出て、おしゃべりするようになったんです。

 貴美子さんは、彰宏さんのお話をされるのが、大好きでした。
 「彰宏は、私のことはママ、パパのことはパパと呼ぶんですよ」とか、
 「私は、彰宏の声を聞くと、うれしくなります。〉

天国に旅立つ前に、
母親は杏奈ちゃんと、いつものようにずっとお話をしていたそうです。
杏奈ちゃんのお父さんの号泣が、聞こえそうです。

                        彰宏より。
P.S.
神様と天使は、いったいどんな話をしていたのでしょう。