関西人は、動物と人の区別なく、話しかける。
(『きょうのできごと』)
親愛なる君に

行定勲監督の『きょうのできごと』を見ました。
関西が舞台の映画なんだけど、
勝負は、どこで関西っぽさが出るかということです。
出てました。
チャンバラトリオさんふんするヤクザの親分と子分が、
動物園でコアラを見ながら、会話するシーンです。
「兄貴、コアラ、動きよりましたで」
「えらいもんやな、動いとるなあ」
関西人は、ヤクザまで動物好きのようです。
『岸和田少年愚連隊』の第1作で、石倉三郎さんが
テレビ番組『野生の王国』の海がめの出産シーンを見ながら、
「カメ、がんばれ。カメ、泣くな」
と励ますシーンが、いかにも、僕の子供の頃の大阪でした。
関西人は、動物と人と区別なく、
なんにでも、話しかけるのです。

                        彰宏より。
P.S.
僕も、いまだに、道で散歩しているワンちゃんがいると、
必ず「誰や?」と、話しかけているそうです。