大阪弁は、リズムと発声法が違う。
親愛なる君に

大阪弁を演技で話すのは、かなり難しいと思います。
よく、「変な大阪弁、やめて」と怒る大阪人がいますが、
怒る気持ちも、わからないではありません。
僕は、大阪以外の人には、ムリを言ってはいけないと思っています。
できない人にムッとするよりは、できる人を評価すべきなのです。
『きょうのできごと』の大倉孝二さんは、さすがでした。
大阪弁は、イントネーションだけマネでも、大阪弁になりません。
リズムが違うのです。
大阪弁は、速いのか、ゆっくりなのか。
猛烈に速くて、猛烈にゆっくりになるのです。
これが、リズムです。
会話する人数が増えると、その人数分、速くなります。
1分かかるセリフが、20秒ですんでしまいます。
それでいて、ゆったりした感じがあるのです。
『きょうのできごと』での山本太郎さんのリズムが、
ネイティブのリズムです。
さらに、発声も違います。
肺の使い方、ノドの使い方が、根本的に違うのです。
ロックでいう「シャウト唱法」にも似ています。
小さい「ッ」が、入るのです。
大阪弁は、言葉ではなく、音楽なのです。

                        彰宏より。
P.S.
大阪出身でないのに大阪弁がうまい女の子は、
大阪の男と同棲していたとみて、間違いないです。